「Fって何?」「フライングするとどうなるの?」「舟券は返還される?」など、競艇を始めたばかりの方には少し分かりにくいルールかもしれません。
この記事では競艇におけるF(フライング)について、発生する条件や舟券の返還、選手へのペナルティ、予想するときの見方まで初心者向けにわかりやすく解説します。
競艇の「F(フライング)」とは?
競艇では「フライングスタート方式」が採用されており、選手は決められたスタートタイミングに合わせてスタートラインを通過します。
この規定の時間より
早くスタートラインを通過してしまうと「フライング(F)」となります。
一方、規定の時間から1秒以上遅れてスタートラインを通過すると「出遅れ(L)」です。
| 記号 |
意味 |
| F |
フライング。規定のスタートタイミングより早くスタートラインを通過 |
| L |
出遅れ。規定のスタートタイミングから1秒以上遅れてスタートラインを通過 |
フライングや出遅れが発生した場合、その艇はレースから欠場扱いとなります。
「F」はスタートが早すぎたという意味。
競艇ではスタートが速ければ速いほど有利になるわけではありません。
決められたタイミングより早くスタートラインを通過するとフライングとなり、選手にも大きなペナルティが科されます。
フライングすると舟券は返還される?
フライングが発生した場合、
そのフライング艇に関する舟券は全額返還されます。
たとえば、1号艇がフライングとなった場合、1号艇を含む舟券は返還の対象です。
これはフライングによって通常のレースとは異なる状態になり、その艇がレースから欠場扱いとなるためです。
フライング艇に関する舟券は返還
FやLと判定された艇に関する舟券は、原則として全額返還されます。
なお、フライングした艇以外の艇を組み合わせた舟券については、返還の対象とはなりません。
フライングをすると選手はどうなる?
フライングは舟券が返還されるだけではありません。
選手本人にも
一定期間レースへの出場を自粛するペナルティがあります。
| Fの回数 |
基本的な出場辞退期間 |
| 1本目 |
30日 |
| 2本目 |
60日 |
| 3本目 |
90日 |
上記は級別審査対象期間内でのフライング本数に応じた基本的な扱いです。
たとえば、同じ期のうちに2本目のフライングをすると、2本目の60日に加えて1本目の30日が加算され、合計90日間のあっせん停止となります。
このように、フライングは選手にとって非常に大きなペナルティにつながります。
「非常識なフライング」とは?
フライングの中でも、スタートタイミングが
+0.05以上となった場合は「非常識なフライング」とされます。
非常識なフライングの場合、通常の出場辞退期間に
さらに5日間が加算されます。
| F本数 |
通常 |
非常識なF |
| 1本目 |
30日 |
35日 |
| 2本目 |
60日 |
65日 |
| 3本目 |
90日 |
95日 |
以前は非常識なフライングに対して即日帰郷となる扱いがありましたが、2022年5月1日からは原則として即日帰郷を廃止し、出場辞退期間に5日を加算する現在の方式に変更されています。
出走表の「F1」「F2」ってどういう意味?
競艇の出走表では、選手名の近くに「F1」「F2」などと表示されていることがあります。
これは、その選手が
級別審査対象期間内に何本のフライングをしているかを示しています。
| 表示 |
意味 |
| F |
フライング1本 |
| F2 |
フライング2本 |
| F3 |
フライング3本 |
そのため、出走表を見るときに「F2」と書かれている選手がいれば、過去のフライング回数にも注目できます。
Fの数字は予想するときの材料にもなる
Fを持っている選手は、次のレースでもスタートを慎重にする可能性があります。
特にF持ちの選手がいる場合は、スタート展示や実際のスタートタイミングとあわせて確認するとよいでしょう。
フライングは競艇の予想にどう影響する?
フライングの本数は、選手のスタートを考えるときの材料のひとつになります。
フライングをすると出場停止期間が発生するため、Fを持っている選手はスタートで無理をしにくくなる傾向があります。
F持ちの選手はスタートに慎重になることがある
競艇ではスタートのタイミングがレース展開に大きく影響します。
特にインコースの選手がスタートで後手に回れば、他艇に攻め込まれる可能性も高くなります。
そのため、F持ちの選手が1号艇に入っている場合などは、スタートをどう考えるかが予想のポイントになることがあります。
Fだけで「消し」と判断するのは危険
ただし、Fを持っているからといって、その選手を必ず予想から外せばいいわけではありません。
選手の実力やモーター、コース、展示航走、当日の水面状況など、ほかの要素も含めて判断することが大切です。
Fはあくまで
予想材料のひとつとして考えるとよいでしょう。
フライングが発生するとレースはどうなる?
フライングが発生すると、その艇はレースから欠場となります。
たとえば6艇で行われるレースで1艇がフライングをした場合、その艇を除いた5艇でレースが続行されます。
そして、フライングした艇を含む舟券は返還されます。
フライングが発生した場合の流れ
- 選手が規定のスタートタイミングより早くスタート
- フライング(F)と判定される
- 該当艇は欠場扱いになる
- 該当艇を含む舟券が返還される
- 選手には出場辞退などのペナルティが科される
フライングと出遅れ(L)の違い
Fと一緒に覚えておきたいのが「L」です。
Lは「Late」の頭文字で、
規定のスタートタイミングから1秒以上遅れてスタートラインを通過した場合に表示されます。
| 項目 |
F(フライング) |
L(出遅れ) |
| 意味 |
早すぎるスタート |
遅すぎるスタート |
| スタート |
規定より前に通過 |
規定から1秒以上遅れて通過 |
| 扱い |
欠場 |
欠場 |
| 舟券 |
該当艇分を返還 |
該当艇分を返還 |
FとLはどちらもスタート事故にあたるため、出走表を見るときはどちらが表示されているのか確認しておきましょう。
フライングを予想に活用するときの注意点
フライングは競艇の予想に役立つ情報ですが、Fの本数だけを見て判断するのはおすすめできません。
競艇では、コース取りやモーター性能、展示航走、選手の近況など、さまざまな要素がレース結果に影響します。
特にF持ちの選手については、次のような情報と一緒に確認するとよいでしょう。
- 現在のF本数
- 最近のスタートタイミング
- スタート展示のタイミング
- 進入コース
- モーターの性能
- 展示航走の動き
- 当日の水面・風の状況
Fは「スタートをどう見るか」の材料
Fを持っているから必ずスタートが遅くなるわけではありません。ほかのデータと組み合わせながら、レース展開を考えることが重要です。
まとめ|競艇のFは返還だけでなく選手へのペナルティもある
競艇の「F(フライング)」とは、規定のスタートタイミングより前にスタートラインを通過することです。
フライングが発生すると該当艇は欠場となり、その艇を含む舟券は全額返還されます。
一方で選手には出場辞退などのペナルティがあり、級別審査対象期間内のF本数が増えるほど、基本的な辞退期間も長くなります。
また、出走表に表示される「F」「F2」などの数字から、選手のフライング状況を確認できます。
競艇の予想をするときは、Fの有無だけで判断するのではなく、スタート展示やモーター、コース、選手の近況などとあわせてチェックしてみましょう。
※フライングの処分や事故点などの制度は変更される場合があります。最新のルールについてはBOAT RACE公式情報をご確認ください。