
競艇のレースを見ていると、ターンの途中でボートがひっくり返ったり、選手が水面に投げ出されたりする場面があります。
そんなときに気になるのが、
「レースはそのまま続く?それとも中止になる?」
「もう一度レースをやり直すことはあるの?」
という疑問ではないでしょうか。
競艇ではレース中に転覆が起きても、必ずレース中止や再発走になるわけではありません。
転覆が起きたタイミングや状況によって「欠場」や「失格」など扱いが変わり、舟券の払い戻しについても違いがあります。
この記事では競艇でボートが転覆した場合に何が起こるのか、初心者にも分かりやすく解説します。
競艇の「転覆」とは?
まず競艇でいう「転覆」とは何でしょうか。
ボートレース公式サイトでは、転覆について「ボートがひっくり返ってしまうこと」と説明されています。
似たような事故に「落水」や「沈没」がありますが、それぞれ意味が異なります。
| 名称 | 意味 |
|---|---|
| 転覆 | ボートがひっくり返ること |
| 落水 | 選手がボートから水面に投げ出されること |
| 沈没 | ボートが沈んでしまうこと |
いずれもレース中に起こる可能性のある事故ですが、今回はその中でも「転覆」に注目していきます。

レース中に転覆したら、そのままレースは続く?
ここが初心者にとって一番気になるところです。
結論からいうと、レース中に1艇が転覆したからといって、必ずレースが中止になるわけではありません。
スタート後に転覆した場合、その艇は「転覆失格」となります。
ボートレース公式の用語辞典でも、転覆はスタート後の「失格」に該当する事故の一つとして扱われています。
スタート後の失格はスタート前の「欠場」とは異なり、舟券は返還されません。
レース中に転覆した=レース中止ではなく、事故艇がレースから離脱した後も、残った艇によってレースが続行されるケースがあります。
転覆すると「転覆失格」になる
スタート後に転覆した場合、基本的には「転覆失格」として扱われます。
実際のボートレースのレース結果でも、「転覆失格(選手責任)」や「転覆失格(選手責任外)」といった記録が掲載されています。
ここで重要なのが、転覆には「選手責任」と「選手責任外」があることです。
転覆失格(選手責任)
選手の責任による転覆と判定された場合です。
公式のレース特記事項では、選手責任による転覆失格の場合、減点が記録されているケースも確認できます。
転覆失格(選手責任外)
一方で、ほかの艇との接触など、選手本人の責任とはされないケースもあります。
この場合は「転覆失格(選手責任外)」と記録され、公式のレース特記事項では「処置なし」とされている例もあります。
転覆した艇の舟券は返還される?
競艇を買っている人にとっては、ここが一番重要かもしれません。
スタート後に転覆した場合、その艇を含む舟券が返還されるわけではありません。
ボートレース公式サイトでは、「返還」について、スタート後の転覆・落水・エンストなどでは舟券の返還はないと説明しています。
| タイミング | 扱い |
|---|---|
| スタート前に転覆などで欠場 | 欠場艇に関する舟券は返還 |
| スタート後に転覆 | 転覆失格。舟券の返還はない |
つまり、同じ「転覆」でもスタート前なのか、スタート後なのかによって舟券の扱いが大きく変わります。
スタート前の転覆ならどうなる?
では、スタートする前に転覆した場合はどうでしょうか。
ボートレースでは、スタート時までに転覆や落水、沈没などが起きて出場できなくなった場合、「欠場」となるケースがあります。
公式の用語辞典ではスタート時の転覆や、待機行動中の転覆などが欠場の原因として挙げられています。
そして、欠場艇に関する舟券はすべて払い戻しとなります。
覚えておきたい違い
スタート前の事故 → 欠場 → 舟券は返還
スタート後の事故 → 失格 → 舟券は返還されない
転覆したらレースはやり直す?
「転覆した艇が出たなら、6艇そろえてもう一度やればいいのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし競艇ではレース中に転覆が起きたからといって、そのレースを最初からやり直すわけではありません。
スタート後の転覆は失格として扱われ、残った艇によってレースが続けられるケースがあります。
実際のレース結果でも転覆失格となった艇がありながら、ほかの艇が1着・2着などの着順をつけてレースが成立している例が確認できます。
そのため、テレビやライブ配信で転覆事故が起きたときは、
- 転覆した艇はレースから離脱
- その艇は失格扱い
- 残った艇でレースが続く
- レース結果が確定する
という流れになることがあります。
「事故艇」があるとレース展開も変わる?
転覆した艇が出ると、単純に「1艇減った」というだけではありません。
転覆した艇がどの位置にいたのかによって、残りの艇の走りにも影響することがあります。
例えば先行していた艇の近くで転覆が起きた場合、後続艇が事故艇を避けるために進路を変えなければならないことがあります。
逆に、事故艇が後方にいた場合は、先頭争いへの影響が比較的小さいケースもあります。
実際のレース結果でも、「事故艇の影響」によって着順争いが変化したことを示す公式レポートがあります。
そのため転覆事故が起きたレースでは、単純に「実力通りの着順だった」とは言い切れない場合があります。
「恵まれ」という決まり手になることもある
転覆などの事故によって、前を走っていた艇がレースから離脱し、後ろを走っていた艇が繰り上がって1着になることがあります。
こうしたケースで使われるのが「恵まれ」という決まり手です。
ボートレース公式サイトでは、「先行している艇がフライング等の事故でレースから離脱し、次位を走っていた艇が結果的に1着に繰り上がった時の決まり手」と説明されています。
転覆などの事故が起きたレース結果を見るときは、「恵まれ」という言葉が出ていないかチェックしてみるのも面白いでしょう。
転覆・落水・沈没はどう違う?
ここで、競艇の事故用語をもう一度整理しておきましょう。
| 事故 | 意味 |
|---|---|
| 転覆 | ボートがひっくり返る |
| 落水 | 選手がボートから水面に投げ出される |
| 沈没 | ボートそのものが沈む |
見た目は似ているようでも、競艇ではそれぞれ別の用語として扱われています。
特に初心者の場合、「選手が落ちた=転覆」と考えてしまいがちですが、正確にはボートがひっくり返るのが転覆、選手が水面に落ちるのが落水です。
転覆した選手はその後どうなる?
転覆事故が起きた場合、まず重要なのは選手の安全です。
レース後の公式情報では事故によって「帰郷」や「欠場」となるケースもあります。
また、転覆によってボートが損傷した場合には、ボート変更が行われることもあります。実際のレース特記事項でも、事故後にボート変更が記録されている例があります。
そのため、転覆事故があった選手については、その後のレースに出走しているか、欠場・帰郷になっていないかなども確認しておくとよいでしょう。
競艇で転覆が起きたときに確認したいポイント
実際にレースを見ていて転覆が起きた場合は、次のポイントを確認すると状況を整理しやすくなります。
- 転覆したのはスタート前か、スタート後か
- 転覆した艇が欠場なのか、転覆失格なのか
- 舟券の返還対象になっているか
- 事故艇がレース展開に影響しているか
- レース結果で「恵まれ」になっていないか
特に重要なのは「スタート前か、スタート後か」。
同じ転覆でも、スタート前の欠場なら舟券が返還される一方、スタート後の転覆失格では舟券は返還されません。
まとめ|競艇で転覆しても必ずレース中止になるわけではない
競艇でボートが転覆すると、レースそのものが中止になると思ってしまうかもしれません。
しかし実際には、スタート後の転覆は「転覆失格」となり、残った艇によってレースが続行されるケースがあります。
一方、スタート前に転覆などが起きて出走できなくなった場合は「欠場」となり、欠場艇に関する舟券は返還されます。
この記事のまとめ
- 転覆とはボートがひっくり返ること
- スタート後の転覆は基本的に「転覆失格」になる
- スタート後に転覆しても、必ずレース中止・再発走になるわけではない
- スタート後の転覆では舟券は返還されない
- スタート前の転覆などで欠場となった場合は舟券が返還される
- 事故艇の影響で着順が変わり、「恵まれ」になることもある
- 転覆・落水・沈没はそれぞれ意味が異なる
次に競艇を見ているときに転覆事故が起きたら、「転覆した!」だけでなく、いつ起きたのか・その艇がどういう扱いになったのか・レース結果にどう影響したのかにも注目してみると、いつもとは少し違った視点でレースを見ることができます。



